|
慈林記念館は台湾民主化運動の中、1980年2月28日に発生した、当時まだ八歳の女の子がおばあさんと双子の妹を失った他、自分自身も刃物で刺された「林家殺人事件」で、1993年に両親の義雄、方素敏夫妻が母親と双子の愛娘を記念して建てた記念館です。記念館の建物は蘭南式建築様式の旧林家を改装したものです。
現在の慈林は社会のために多くの文化教育事業を展開しています。例えば慈林図書館、台湾社会運動史料センター、社会発展研修グループ等の活動などです。
慈林の意味:
慈 - 人々に幸福と快楽を与える。
林 - 多くの人または物が集まる所。
慈林- 慈悲の心を持つ人々が一堂に集い、慈悲喜捨精神
を発揮する所。
「慈林記念館」はその歴史的意義と古い閩南式建築様式のため、宜蘭県政府から歴史建築物の指定を受けています。
【解説】2・28事件(台湾民主化運動)
中国内戦に敗れて台湾に逃れてきた蒋介石は、国民党軍とともに中華民国として台湾を支配していました。1947年2月28日、台北市中で起こった闇タバコの取り締まりに端を発した民衆への大規模な弾圧事件は、台北から台湾南部の高雄まで及び、多くの知識人を含め数十万の人々が犠牲になったといわれています。国民党軍により、この2・28の弾圧だけでなく、台湾民衆の自由と人権を求める運動は数々の弾圧を受けてきました。しかし、1989年のジャーナリスト鄭南榕の焼身自殺をきっかけに民衆は立ち上がり、1991年「懲治叛乱条例」を廃止させ、白色テロに対する台湾の民主化運動は勝利を得ました。
台北駅から南に少しいった二・二八記念公園の一角に「二・二八記念館」があり、この記念館には2・28事件にかかわる資料や写真などが展示されています。
|